2012年12月17日月曜日

言葉から意味を剥いで、音にする稽古

参加:11名
欠席:栗脇、関口

まず、各チーム毎に発表。戯曲をチーム毎に割り当てられており、それぞれに3分程度の短いシーンを発表して貰うという稽古です。セリフは必ず覚えてくるように指定されています。

前回テーマ「リズムを大切に」

セリフの意味内容よりも、セリフが持っているリズムやテンポをたいせつして欲しいというウォーリーさんの指示があったので、それを踏まえての発表となりました。

料理昇降機チーム:浦瀬、伝
ウォーリー感想(演出)
・浦瀬さん:目線が泳いでいる。視線を前にしましょう。聞く時は顔を見て、話す時は顔を前に。顔が動く時は、無音。最後の方、抑揚がついている箇所、前回のエルビス踊りをしながらお願いします。身体は8ビート、声は和のリズム。
・伝さん:セリフの後半ボリュームが上がって行った。声量を全体的に落として欲しい。その方が観客は聞く。浦瀬さんが話す時は、客を見てください。新聞動作、止まる、その緩急のメリハリをつけましょう。

農業少女チーム:岩崎、岡田、緑川
ウォーリー感想(演出)
・三人の関係性を教えてください。→俳優が答える。この段階では親子との事。
・声量と身体の動きの統一をしましょう。何か一つの連動のルール。
・三人棒立ちでやっていたけれど、平面移動をして、サラウンドシステムの意識を持ってやってみて欲しい。リップスライム等、3、歌いながら立ち位置を考えている。その辺りを考えて、物語の関係性が出てくるとベター。横向く必要は無い。

建築家の猫チーム:ミチル、堀川、関口
ウォーリー感想(演出)
・あんまりテンポが良いとは思わなかった。動きは現場維持で。輪唱、ハーモニーで気持ちを作って行くのは良い。今のだと、観客は意味を取ろうとする。今現在は、テンポ重視して欲しい。実際にやっている二人が、セリフを聞きあっているような気がしなかった。即興で聞くことを重視して、テンポ重視して欲しい。

田舎町のアネクドートチーム:菊池
・長セリフをすべて母音化、それを元にメロディにしました。携帯の録音に入っています。

ウォーリー感想(演出)
・今この場で、生でできるように練習してきて下さい。

失われた時間チーム:Yako、今木
リズムに乗ってセリフを言うパターン。
ウォーリー感想(演出)
・身体でリズムを刻まない。セリフを完璧に覚えてやってみてください。

1回目が終了し、各チーム個々に練習。そして、すぐに2回目の発表。

料理チーム2回目
感想(演出):ぼやき漫才を意識してみましょう。もっとメリハリ。目線を意識して。NGKを意識、広い場所。顔移動の可動域をくっきりと。ダンスも急に激しく。踊り始めてから喋るぐらいでも良い。伝さん、聞こえる箇所と聞こえない箇所があっても良い。



猫チーム2回目
感想(演出):イントネーションが気になる。やはり、内容が伝わるようにしてみよう。意味の解釈を作って、意図をもっと出す。二人のくせが出ている。もっと意図を。

時間チーム2回目
感想(演出):もうちょっと短くしましょう。リズムをもっと。

農業チーム2回目(手の連動がつきました)
感想(演出):もっと三角形の形をころころ変えていきましょう。移動の動きも考えて。

++++
3回目に関しては、もっと細かい演出がついていきます。
3回の稽古を経て、最後に発表をしました。
3回目の稽古前に、改めてウォーリーさんから以下の点が伝えられました。
・「リズムとは何か。音楽である事と、テンポが良い事は別なのかもしれない」
・「短い時間の中に、物事をどれくらい進歩していけるのか。今後こういった発表形式のワークは増える。取り組み方を大事にして下さい。」

そして発表。

5チーム終了後、感想を言い合いました。
++++
見てどうだったか?
・時間チーム、会話劇なのに機械的に聞こえた。もっと機械的でも面白い。
・農業チーム、抑揚をつける動きがもっと揃うと面白い。
・田舎チーム、電話と普通の時の差があると面白い。
・農業チーム、手先まで揃えると良い気がした。
・時間チーム、CMっぽくて良かった。
・全体、自信無さげな姿勢は良くないと思った
・全体、短時間で作るのであれば、共通の目的を明確にするべきだ。
・農業チーム、抑揚が面白い。しかし、高い音が耳障り。
・猫チーム、静と動があった。
・田舎チーム、歌声が心地よい。
・農業チーム、抑揚のバトンタッチが気になった。
・時間チーム、抑揚のバトンタッチが、捨てて拾って、といったイメージ。
・農業チーム、一番テンポ良かった。しかし、落とすならもっと落として欲しい。耳をそばだてる。
・料理チーム、緩急が面白かった。
・農業チーム、さっちゃんのセリフの言い方が、音になった。
・猫チーム、人によって、声の強弱が面白かった。
++++
やってみてどうだったか?
・言葉を完全にいれてないと、言葉がリズム化されない。
・やり混んだ上でのライブ感が必要だなぁ。
・二つ三つの事を同時にやるのは、しんどい。
・やりたいことの数とできることの数を天秤に測る必要を感じた。
・セリフを忘れた、いい経験だった。
・メロディーに子音は邪魔だった
・掛け合い、息を合わせたかった。
・言葉を文字で読むのがとても難しいと思った。
・完璧にセリフをいれたつもりが、忘れた。なぜなんだ。努力が実らなかった。
++++


ウォーリー全体所感
・言葉から意味を除去するのが面白かった。
・何度も反復練習すると、音にしようとしているのに、意味が出てきた。これは気になる。今回は、みなさんのアイデアをOKにして演出を足していった。これは今後もすると思う。これからは、失敗するなら失敗する、ぐらいのやる気でやって欲しい。1ヶ月で得られるものもあるが、1時間でピンとこないものは、取捨選択する。つまらないアイデアをずっとやるのはつまらない。切って捨てるとしても、一度身体動かして見て、ダメだった。ということが大切。その繰り返しになる。今回は、そういう意味ではプロトタイプ的な稽古だったんじゃないか。今日やって面白かったのは、時間チーム。ヒントが多いと感じました。今後やるかどうか不明だけれど(笑)

来週は、再びダンスをして貰います。
3名の振付家が選ばれて、以下のチーム編成。

でんチーム:やこ、岩崎、
がくりょうチーム:菊ちゃん、ミチル、ようこ
さっちゃんチーム:マギー、かなえ、浦瀬

担当所感
人によって、持っている個別のリズムがあることを再発見。
ブログタイトルから、ありきたりですが、あの名曲「花」を思い出しました。たまにはYoutubeを張ってみます。ご参考に。

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