2012年12月24日月曜日

ダンスの発表、1月のテキスト


まず最初に、ダンスの発表

でんチーム
岡田チーム
緑川チーム

上記のチームで、それぞれに踊ってもらいました。
2回目は、再度踊って貰って、同時に踊りの説明をリーダー(振付家)からしてもらいます。
その説明を聞いてダンスを見ただけの状態で、踊る事が出来るのかどうかの実験です。
コンセプトは、どういった言葉で俳優は踊ることが可能なのかを感じてみること。
もちろん、照れ笑いなどは、NG。失敗が多いですから。
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実際にやってみて、かなり戸惑いながらも、何とか踊ってみたぞ!といった印象でした。
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ウォーリー質問
・客観視ができたのか(自分の身体の特徴がわかったのか)
・誰のものが踊りやすかったのか?

参加者回答
・緑川チームはやっていて楽しかった。動き自体に具体的なストーリーがあった。
・自分は身体が柔らかいと思うが、ジャンプ力などはなかった。
・がくりょうチームは、弾んだ。楽しかった。
・ストーリーがあると、つぎに何をすれば良いか、分かり易かった。
・がくりょうのは、分かり易かった。振りが覚えやすい。イメージがあるから。
・でんチームが、やるのも見るのも楽しかった。
・やりやすかったのは、がくりょう。それはストーリーがあって、決められた動きが特になかったので。岡田チーム
・でんチームがやっていて良かった。自由だった。
・僕は曲線の動きが苦手です。
・全部楽しかった。岡田さんの振りは、やりこむとかっこいいと思った。
・私は、三半規管が悪い特徴があります。
・岡田さんチームは、前後左右みやすくて、楽しかった。
・がくりょうチーム楽しかった。でんチームの、ゆっくり空を飛ぶとか、自分が不得意だと気づいた。もっと自由に空を飛びたかった。
・すぐに身体に落とし込めない、わかったつもりでも、実は身体が動かない。
・肩の骨格がゆがんでいる。右肩が下がっている。
・思っていることができない、飛ぼうと思っても、身体がついていかない。それに気づいた。
・股関節が硬い、あまりジャンプができなかった。
・緊張すると、右手と右足が一緒に出てしまう。
・私は斜に構えるくせがある。ポーズを決めてしまう。よく言えばセクシー路線。でも普通が出来ない。
・伸びる動きが得意なはずなのに、実際は伸びないジレンマ
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前回と今回の練習を経て、共通項などあるか?
・みんなイメージはできるが、身体がついていかない事が多いと思う。
・イメージの先が勝負な気がする。どう克服すればいいのか。
・頭の中でイメージしているリズムを出しているのに、実際はそうじゃない。
・音に合わせているつもりが、ずれている
・点と丸があった方が、息がしやすい。曲調が変わる方が、客目線で納得しやすい。どこに点と丸を入れようか迷った。
・緩急があった方が見やすいことがわかった。勢い。
・リズムとテンポがあると、やりやすい。話す時も踊る時も。
・音楽に合わせて踊る方が良いのか、みんなと合わせるのが良いのか迷った。
・前回は、言葉からニュアンスを削って行った。今回は、ストーリーやニュアンスを取り入れた方が面白く見えることがあるんだなぁと思った。日常の所作など。対極なものを、互いに引っ張り出した方が面白いと思った。意味と無意味。といった話。
・月光は意外だった。あんな深い物語があったなんて。
・ベートーベンが月光を作ったのは、盲目の女の子に月の光を説明するため?

俗にいう、体内リズムはあったのかどうか。

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ウォーリーまとめ
・イメージの共有がしやすいものとし辛いもの。しかし、共有し辛いものを、沢山した方が面白い場合もあるんじゃないか。俳優は、物語や意味で共有しやすいのかもしれない。しかし、もっと違うもので共有をしていく素地を作っていくと、良いんじゃないか。路上パフォーマンスでやった集団行動は、おそらくイメージ共有がしづらかった。物語も台本もないから、難しかった。集団行動をより良くするためのヒントが、きっとどこかにあったと思う。
・点と丸。気になる。このことを追求しても良いかもしれない。音楽でいうところの休符かな? ここからテンポやダンスとして気持ち良い事を考えていけるかもしれない。
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最後に、1月に行うテキストの発表。
小説:福永信「星座から見た地球」
*12箇所のシーンをピックアップ。

12シーンを、四チームで演じて行きます。
CTT作品は、6月本公演の冒頭30分を目指します。



しかし、戯曲候補もあります。
候補:「友達」、「ゴジラ」、「ゼンダ城の虜」、「令嬢と召使」、「女中たち」

ちなみに、「星座から見た地球」をやってみる点で、以下のルールが課されました。

絶対ルール
・作品は10分以内
・3つ以上の話を使ってください。
・板付きで始めてください。ではけ無し。
・既製の音楽はNG
・小道具は、子供の遊び道具を使うこと。
・マイムはNG。無対象の見たてはダメ。
・自分たちの子供時代のエピソードを入れて下さい。できれば本当の。
→子供時代の共通イメージがあるはず。それを6月にやりたいと思っている。

選択ルール(2つ以上セレクトしてください。全体に適用される。
・セリフは全体で一言だけ。
・観客を巻き込む
・録音してきた音・声を使う。
・動きのルールを作る
・呼吸音(生音)を使う
・ほぼ動かない
・ほぼ止まらない

以下チームわけです。
・岩崎・関口・菊池
・がくりょう・YAKO・栗脇
・今木・浦瀬・岡田
・てい・堀川・伝

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担当から皆さんにMLした文章を少しだけ以下貼付けておきます。

まず、この著作が出た時の、出版社サイトから、著作の紹介文です。
「この小さい光があれば、物語は消えてしまわない。はるか彼方、地球のどこかで暮らす子供たち。彼らの日々にあふれる小さな喜び、驚き、恐れ、そして悲しみ。奇妙な、でもどこか見覚えのある場所で、小さな物語たちは不意に途切れ、思いがけず繰り返される。やがてその輝きの一つ一つが、星座のようにつながっていく――。忘れがたい世界へといざなう、野心あふれる長篇小説。」

次に、この本の感想がわかりやすく書かれたブログです。(必読かも!)
http://d.hatena.ne.jp/bubbles-goto/20110816/1313430037

こちらは、この本の書評です。
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2011071704566.html
http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/324731.html

2012年12月17日月曜日

言葉から意味を剥いで、音にする稽古

参加:11名
欠席:栗脇、関口

まず、各チーム毎に発表。戯曲をチーム毎に割り当てられており、それぞれに3分程度の短いシーンを発表して貰うという稽古です。セリフは必ず覚えてくるように指定されています。

前回テーマ「リズムを大切に」

セリフの意味内容よりも、セリフが持っているリズムやテンポをたいせつして欲しいというウォーリーさんの指示があったので、それを踏まえての発表となりました。

料理昇降機チーム:浦瀬、伝
ウォーリー感想(演出)
・浦瀬さん:目線が泳いでいる。視線を前にしましょう。聞く時は顔を見て、話す時は顔を前に。顔が動く時は、無音。最後の方、抑揚がついている箇所、前回のエルビス踊りをしながらお願いします。身体は8ビート、声は和のリズム。
・伝さん:セリフの後半ボリュームが上がって行った。声量を全体的に落として欲しい。その方が観客は聞く。浦瀬さんが話す時は、客を見てください。新聞動作、止まる、その緩急のメリハリをつけましょう。

農業少女チーム:岩崎、岡田、緑川
ウォーリー感想(演出)
・三人の関係性を教えてください。→俳優が答える。この段階では親子との事。
・声量と身体の動きの統一をしましょう。何か一つの連動のルール。
・三人棒立ちでやっていたけれど、平面移動をして、サラウンドシステムの意識を持ってやってみて欲しい。リップスライム等、3、歌いながら立ち位置を考えている。その辺りを考えて、物語の関係性が出てくるとベター。横向く必要は無い。

建築家の猫チーム:ミチル、堀川、関口
ウォーリー感想(演出)
・あんまりテンポが良いとは思わなかった。動きは現場維持で。輪唱、ハーモニーで気持ちを作って行くのは良い。今のだと、観客は意味を取ろうとする。今現在は、テンポ重視して欲しい。実際にやっている二人が、セリフを聞きあっているような気がしなかった。即興で聞くことを重視して、テンポ重視して欲しい。

田舎町のアネクドートチーム:菊池
・長セリフをすべて母音化、それを元にメロディにしました。携帯の録音に入っています。

ウォーリー感想(演出)
・今この場で、生でできるように練習してきて下さい。

失われた時間チーム:Yako、今木
リズムに乗ってセリフを言うパターン。
ウォーリー感想(演出)
・身体でリズムを刻まない。セリフを完璧に覚えてやってみてください。

1回目が終了し、各チーム個々に練習。そして、すぐに2回目の発表。

料理チーム2回目
感想(演出):ぼやき漫才を意識してみましょう。もっとメリハリ。目線を意識して。NGKを意識、広い場所。顔移動の可動域をくっきりと。ダンスも急に激しく。踊り始めてから喋るぐらいでも良い。伝さん、聞こえる箇所と聞こえない箇所があっても良い。



猫チーム2回目
感想(演出):イントネーションが気になる。やはり、内容が伝わるようにしてみよう。意味の解釈を作って、意図をもっと出す。二人のくせが出ている。もっと意図を。

時間チーム2回目
感想(演出):もうちょっと短くしましょう。リズムをもっと。

農業チーム2回目(手の連動がつきました)
感想(演出):もっと三角形の形をころころ変えていきましょう。移動の動きも考えて。

++++
3回目に関しては、もっと細かい演出がついていきます。
3回の稽古を経て、最後に発表をしました。
3回目の稽古前に、改めてウォーリーさんから以下の点が伝えられました。
・「リズムとは何か。音楽である事と、テンポが良い事は別なのかもしれない」
・「短い時間の中に、物事をどれくらい進歩していけるのか。今後こういった発表形式のワークは増える。取り組み方を大事にして下さい。」

そして発表。

5チーム終了後、感想を言い合いました。
++++
見てどうだったか?
・時間チーム、会話劇なのに機械的に聞こえた。もっと機械的でも面白い。
・農業チーム、抑揚をつける動きがもっと揃うと面白い。
・田舎チーム、電話と普通の時の差があると面白い。
・農業チーム、手先まで揃えると良い気がした。
・時間チーム、CMっぽくて良かった。
・全体、自信無さげな姿勢は良くないと思った
・全体、短時間で作るのであれば、共通の目的を明確にするべきだ。
・農業チーム、抑揚が面白い。しかし、高い音が耳障り。
・猫チーム、静と動があった。
・田舎チーム、歌声が心地よい。
・農業チーム、抑揚のバトンタッチが気になった。
・時間チーム、抑揚のバトンタッチが、捨てて拾って、といったイメージ。
・農業チーム、一番テンポ良かった。しかし、落とすならもっと落として欲しい。耳をそばだてる。
・料理チーム、緩急が面白かった。
・農業チーム、さっちゃんのセリフの言い方が、音になった。
・猫チーム、人によって、声の強弱が面白かった。
++++
やってみてどうだったか?
・言葉を完全にいれてないと、言葉がリズム化されない。
・やり混んだ上でのライブ感が必要だなぁ。
・二つ三つの事を同時にやるのは、しんどい。
・やりたいことの数とできることの数を天秤に測る必要を感じた。
・セリフを忘れた、いい経験だった。
・メロディーに子音は邪魔だった
・掛け合い、息を合わせたかった。
・言葉を文字で読むのがとても難しいと思った。
・完璧にセリフをいれたつもりが、忘れた。なぜなんだ。努力が実らなかった。
++++


ウォーリー全体所感
・言葉から意味を除去するのが面白かった。
・何度も反復練習すると、音にしようとしているのに、意味が出てきた。これは気になる。今回は、みなさんのアイデアをOKにして演出を足していった。これは今後もすると思う。これからは、失敗するなら失敗する、ぐらいのやる気でやって欲しい。1ヶ月で得られるものもあるが、1時間でピンとこないものは、取捨選択する。つまらないアイデアをずっとやるのはつまらない。切って捨てるとしても、一度身体動かして見て、ダメだった。ということが大切。その繰り返しになる。今回は、そういう意味ではプロトタイプ的な稽古だったんじゃないか。今日やって面白かったのは、時間チーム。ヒントが多いと感じました。今後やるかどうか不明だけれど(笑)

来週は、再びダンスをして貰います。
3名の振付家が選ばれて、以下のチーム編成。

でんチーム:やこ、岩崎、
がくりょうチーム:菊ちゃん、ミチル、ようこ
さっちゃんチーム:マギー、かなえ、浦瀬

担当所感
人によって、持っている個別のリズムがあることを再発見。
ブログタイトルから、ありきたりですが、あの名曲「花」を思い出しました。たまにはYoutubeを張ってみます。ご参考に。

2012年12月10日月曜日

ダンス発表


最初に事務的な話をしたあと、音楽をかけながら、みんなでストレッチ



その後、踊りを披露。以下の順序で踊ります。

1ようこ
2いまぎ
3てい
4さっちゃん
5やこ
6きく
7でん
8ほり
9さえ
10がく
11うら

趣旨説明&感想byウォーリー
路上パフォーマンスのからだの動きが、本番で硬かったように思う。
体のボキャブラリーを増やそうと思った。しかし、今日見て、それぞれ得意不得意はあるでしょうが、僕が想像しているよりもみんな動けることがわかった。本番に向けて、動きの部分をやっていっても良かったと思った。幾人か振り付けして欲しい人がいる。また、みんなの見れなかった面も見れて良かった。

気になった点
最初に空気を作って、緊張感を作るのはなんだろう。この謎を解きたい。
・それぞれの得意な体がある。体が沢山動く箇所をどのように鍛えられるのか。

振り付けとして興味を持った人
ようこさん
さっちゃん
かなえさん
さえちゃん
がくりょう
でんさん

インドダンスを群舞しても面白いと思った。
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この後に、戯曲毎にチーム分けされていたものの、発表。

料理昇降機チーム
伝、浦瀬

農業少女チーム
がくりょう:百子の父
さっちゃん:都罪、ヤマモト
さえこ:百子

猫の建築家
てい、堀川、関口

失われた時間を求めてチーム
今木、ヤコ

田舎町のアネクドートチーム
菊池、栗脇

===
ウォーリー提案
・物語意味を使わない。
・テンポを大事に。心地よい、感動した、美しい、ユーモラスなリズムなど。情緒的な方向性を切り離して考えて欲しい。

その他事務関係
・稽古日程変更→次回日程表を渡します。
・CTT京都への参加→3月希望。申請します。担当:堀川