2013年2月25日月曜日

方法論をみつける方法

ウォーリークラス2013025
前回の反省から。今週前半をつくって、次週後半をつくります。

・ノイズを増やすことが面白いかもしれない。それは、演技をしない状態。連鎖をつくる。

こどもを演じるということを考える
・内側と外側の話
なりきる(内側)、ふりをする(外側)

私を演じるということ。それも結局演じているということ。一回、演じる圏内に入らないものをつくりたい。先々週にヒントを得た。これを使った方法でやってみたい。

・おもいついたことをやる。
・踊りをする。身体的なアプローチをするのは、ノイズを作りたいから。タコ踊りをやっているなかで、面白い違和感がOKにならないかなぁと。

・大人を演じることは出来るのか? 子どもっぽくやるってわかっているから、子どもっぽくやっているだろう。大人を演じるという事がやはりある。しかし、普段は大人を演じるという事はやっていないはずだ。大人をを演じるということは、子どもを演じことと差異がない。ロミオもカエルも宇宙人も、演じるアプローチが一緒だろう。それは、内面つくったり外面つくったりしているんだ。子どもを演じるということでわかったことは、演じるということが恥ずかしいという事であることがわかった。外人を演じることに抵抗を感じるだろう。普通の感覚では、演じるとは恥ずかしい。山田を演じる時と、子どもを演じる上で、大きなアプローチは同じでは無いか。自分との距離感で考えるだけで、演技とは恥ずかしさを内包していることが、子ども演じることでわかった。(恥ずかしさに関しては、コンテクストが大きいだろう。たまに子どものコンテクストを所有している人もいるだろう。)

・ノイズを増やす。
・演技をしない状態。
上記二つを使って、演じる圏内から外れることをやりたい。
・やり易い役と、やりにくい役があるのは何でだろう。今回、子どもを演じる。

子どもの状態をつくる。状態としての演劇。

伊藤補足
http://artprogramkt.blog91.fc2.com/blog-entry-63.html

・以前の稽古でおぼつかない表現が出てきたこと。

がくりょう
・即時性が求められている。それの再現をする時に、結局演じるになってしまう。同じ動きをやっても、ノイズが減ってしまう。
・共通する美しさを持ちましょう byイイムロさん

ウォーリー
・スピードは最初ゆっくりで良い。
・台本を使う時に、有効だろう。

一回目 テキスト6番、7番、8番 7分
参加:てい、がくりょう、堀川
ていがテキスト読み、がくりょうが抽象的な動きをしている。堀川とコンタクトを続ける。途中、ていがテキスト読み終え、がくりょうと堀川でしりとり、そしてがくりょうテキストリーディング。
・堀川、子どもをを演じるということ。

ウォーリー、ルール、方法。
こういう風に連鎖しようよ。
・Aが行動している、Bもまた行動する。
・AとBのコンタクトパターン

上記二つのパターンがある。

いかに辞めるか。
・×   新しい刺激を待つ。 ⇨ 受身すぎる
・○ 音楽的に判断する

途切れるのが怖い。ブレイクを入れないのか。
全体的にブレイクを入れるのか。止まっちゃうのと、意図的にブレークするのか。

・声、音でブレークを判断しやすいはず。しかし、本当はこれは良くないと思っている。

二回目 参加:岩崎、浦瀬、菊池

伊藤感想
聞いている状態が面白い。何かを呆然と考えているさま。足音。数字を羅列。引っ越し+床を叩く音。
*可哀想な俳優、それに同調できるということ。
*身体全体が見えないことの効果。身体まるごとを使わない演じるということ。

ウォーリー
迷いはない感じがしたのだが。菊ちゃんが走り出した。誰かが止めないといけない。

三回目 参加:ようこ、でん、YAKO、次第に増えて、全員 30分

感想 声が合わせられる効果、観客があきらかに了解するルールの中にいる俳優。その際に、にやりとする。手を降る、

ウォーリーさんから、実際に出た指示
てい:言葉の再現をして
岩崎:音楽的にに動かして
がくりょう:動きで主、一瞬入って消える
きく:片足でカルタを拾う
ようこ:笑って
堀川:転校のエピソード、動ける何かを拾う、周りを無視
岡田:マイクを渡して
浦瀬:絵日記を読む

ウォーリー
ルールは作った。構成悩み中。ある程度即興でやることにします。
どの部分が即興なのかは決める。指示は二つの理由があった。仕掛けるための、有効なツール。

・言葉について ⇨ 言葉は強い。
イメージが限定される。固定してしまう。使いようによっては、良い武器。先に文章があるのか、先に動きがあるのか。しかし、先にに動きがあって、言葉で固定する方が面白い。そのあと色々とイメージが変わることは面白い。そのままやってから変換できる面白さを実感。

・笑ったことについて。あのシーンまで誰も笑っていなかった。感情が出てくる絵面がなかった。感情でのコンタクトがあってもよい。感情のしりとりがあってもよい。感情を機械的に使える。機械的に動くはできるけど、言葉でも感情でもできるだろう。

・使えるもの 「言葉」「身体」「感情」
・動きの場合、どのようにも見える。

・菊ちゃんに片足でやってもらったのは、ブームをつくること。ブームになりやすい動きがあるはずだ。片足というのはやり易い、暴力的じゃない。

・マイクはCTTでも使います。場がカオスな状態であれば、マイクは有効である。
マイクを使ったら、そろばんをやめたようこ。

・それなりにみるべき情報があった。情報量のバランス。

・絵日記に関して。二回目の絵日記がよかった。言葉でやり取りするがくりょう、ようこが出てきた。

・主題が欲しくなる。パンクにやってもよいが、主題は欲しい。転校生の話が印象的。「転校」を3回目は意識した。つまり、主題の反復。そして変奏。

・自分のことを話す ⇨ ベタだけれど、フィクションとノンフィクションを混ぜると面白い。「私の声」を使っても良い。素っぽく話さないことも良いなぁ。

・絡んできても無視。これも重要。何かが起こって、中心ができる。しかしそれ以外の中心を作ることも必要。無視することも重要。アピールすることの重要性。

面白かったやつ
・さっちゃん泣いている
・死んでいるシーン、寝息がコピー最高
・変な動きで話すことの面白さ。
・にやりと微笑む、マイクを向ける。
・呼吸もよかった。
・クリアなルール

・石の音、そろばんの音などが全く違っていた。
・ドレミじゃなくてもよい。
・子どもの字が難しいと思った。
・すりガラスを使う浦瀬
・スイッチが入る瞬間が見れると嬉しい。
・全体的が有機的に動いている。

ウォーリー
・みんなは、客観的にできるのかどうか。ひいた感じでやれるかどうか。
・静かなシーンが良かった。動けるけどあえて動かない。

てい・人が切り込みやすくするには。
岩崎・静かなシーンは、それまで上がってないとできないから、静かなシーンができたことが良い。

・でんさんがきっかけを作ってくれた。そんな気がする。

岡田・息があった。
でん・沈黙が苦じゃなかった。
堀川・あとから人が入ってくる。刺激をもらえる。いつのまにか30分たった
ようこ・子どもって良いなあって思った。みんなかっこよかった。 ウォーリー・芝居的に入ってくれたようこさん。テキストを使いたいんだが、それをやってくれていたのがようこさん。

以上。メモ書きです。

次週は、本格的なクリエーションに。

2013年2月18日月曜日

連鎖が起こる。

最初にウォーミングアップ。そのために、モデルごっこ。言葉や意味性から逃れる身体を作っていきます。ダンスを齧っていない人にとって、意味のない身体になるのは、ことのほか難しいようです。抽象絵画は義務教育の美術でも学んでいるでしょうから、すっと意味が通るのに反して、抽象身体(といってしまいますが)に関しては、なかなか皆さん苦戦しているようでした。





その後皆さんが持ってきている子どもの頃の思い出の品の紹介等を経て、ひとまずやってみましょう、CTTも近いことですし、といった感じで稽古に入っていきました。

稽古の進行がものすごく速く(参加者の皆さんに聞いたら、いつもと同じだと言っていましたが笑)、正直すべてを追って書ききることは、とっても困難です。

ですので、とりあえず私のi pad で撮影した動画をここに貼り付けたいと思います。
お客様の皆さまは、これを見て色々な想像を膨らましてほしいと思います
呼吸らの皆さまは、これを見て色々と切磋琢磨して頂きたいと思います。

(といっても、映像でいつも外見ばかりを気にするようになるのも、一つ問題だとも思いますけれども。映像に気を取られ過ぎると、内面の処理が疎かになる場合もありますから)


映像に少し補足をしますと、これ殆ど皆さん即興で行っています。たまにウォーリーさんからの指示は出るものの、舞台上にいながら外部の目を持ちながら行っていると言いますか。ミクロとマクロが入れ代わり立ち代わりと言いますか。参加者の皆さんの自主性、自立性、自律性がとても求められている、呼吸らの稽古です。

2013年2月11日月曜日

C.T.T.京都事務局試演会に向けて

ウォームアップ後、突然舞台上に美術をセットしていく。机と椅子と、その他あるもので。また、みなさんが持ち寄った子供の頃の思い出の品も舞台上に配置してもらいました。

その後、歩いたり止まったり。空間の把握です。

チームの中で、リーダーを作って、その人が最初ひたすら動きます。
周りにいる人は、基本止まっているが、リーダーの行為に影響を受けたら=インスピレーションを受けたら、動き始めても良い。また、リーダーの行為に対して、周りの人間は心象を言葉にしたり、ツッコんだりしても良い。

一度やって、ウォーリー感想、説明
・言葉だけバージョン、動きだけバージョンをやってみよう。
・言葉を大きめに。セリフは被らないように。
・動きバージョンは、固まらないこと。インスピレーションを受けたら、そのイメージをその場で行ってみて欲しい。

浦瀬さんをリーダーにして、言葉バージョン。
YAKOさんをリーダーに、動きバージョン。

追加説明
・動く主の人を主電源とします。主電源は、最初15秒を与えますから、15秒で一つ動きを決めてください。途中で動きを変化しないこと。

主電源の動きに連鎖していくことが必要であり、それがどうなるか、観てみたい。

さっちゃんをリーダーに動き。
次はリーダーが二人。ていさん、きくちゃん。

追加説明
・主電源は、同じ動きを繰り返すこと。
・周りは、動きに影響を受けて、動きの総体が変化していく。
・動きとしてわけのわからない動きを行いたいので、紙にワードを書いて、それを動き化していく。「流れ」「差別」「社会」などなど。(リーダー以外は、このカードの中身を知らない。)

YAKOさん、浦瀬さんがリーダーでやってみます。周りは、言葉も動きも。
「社会」と「流れ」がカード名でしたが、二人ともかなり苦戦している模様。

伊藤:抽象的なワードで動く時の、心身の解放をどのように行うのか。段階があるかもしれない。浦瀬さんが、動きのリーダーで照れ笑いをした時に、その照れ笑いの動きを、動き化したことに少し驚きました。しかし、自分のもっている動きの引き出しの範囲を超えないことを、どのようにクリアするのか。

ウォーリー狙い
・ずっと同じ動きだけをして欲しい。途中で変化させない。ジェスチャーゲームにならないように。
・表現が伝わる必要が無い。動きだけで追求していきたい。

伊藤:意味から解放されて、動きをつくるのは、とても難しいのかもしれない。俳優は意味を、ストレートに追い求めてしまうかも。動きの連鎖がいつ起こるのか。じっくり待つ時間。動きの訓練が必要かもしれない。音声で意味から逃れることは、もしかしたら容易? だからこそ、言葉は怖い。

ウォーリー狙い
・頭の訓練すること。周りがそれをやる。
・主電源は、全く頭を使わなくても良い。

学良、さっちゃんが主電源でやってみます。
学良がふらふら動き。さっちゃんが、腹筋を継続。
そこで、周りがどういった動きが出てくるのか。

伊藤:動きの連鎖の方法が、人によって凝り固まっている場合がある。

ウォーリー:連鎖の方法で、それぞれの個性が出ている。ある意味良いことだけれど、展開・転回されていかない。受ける側はもっと自由になって欲しい。発動してくる何かがあるはず。電源側は重要ではない。受ける側は、柔軟である必要がある。

といった、この主電源によるインスピゲームを経て、
・子供を演じるということの作文
・子供を調査しておこした台本
を使って、改めて舞台化。

ウォーリー:一見混沌としているが、実はルールがある作品を作りたい。これが、子どもを演劇化する際のヒントになるんじゃないかと思った。

ーここで休憩ー

その後、意味から逃れる動きを探るWS
真ん中のモデルが動きます。周りがそのモデルを見ながら、どのように見えるのかを言います。モデルは、とにかく周りの人間が何も言えなくなるような、そんなポーズ/動きを目指す。

その後実践。
映像録画あり。

ウォーリー感想
・がくりょうが子供を演じている時、みんながだるまさん、面白かった。
・動き始めると止まれない人がいる。意味もなく動く状況は、よくない。見るときは、止まってください。インスピ受けたら動く。見ている時は止まる。
・人間っていいな、という歌が出てきた時は良かった。
・菊ちゃんが、意味で取りすぎている。無意味な動きが少ない。
・菊ちゃんが、枕説明している時の全体の雰囲気が良かった。
・1:6、といった構成が入ると面白い。
・ベタだけど、YAKOさんの説明の中の子供をやるのは、ありかもしれない。ケーキ。
・A⇨B⇨C、といった連鎖は是非やりたい。
・楽しいよりも、気持ちいい? なんか感じたことがあれば教えてください。
・シームレスにしたい。いつの間にか原作からのエピソードも入っている。
・俳優側の中で、ルールがある。
・公園で遊んでいる状態をやってみた。
・今日はあえて子供をという言葉を使っていなかったが、みんなはどうですか?
⇨意識はしていない。大人は自制心がある。子供は自制心が無い。
⇨針の振れ幅が大人、子供になる。
⇨子供を演じる意識はやっぱりあったと思う。大人になるインスピになっていないから、みんな子供を演じるを意識していただろう。

ウォーリー:大人バージョンをやってみようか?
ウォーリー:先ほどのモデルゲームの、受けては、大人になっていたのか?

⇨相手を気遣わない。リミッターかけない。
⇨本当の子供はそうじゃない。体の反応はリミッターをかけていない。
⇨指示が無いとやりにくい。真似しながらやっていた。やっているうちに、子供の感覚を思い出した。
⇨子供を遊びを全力でやるということを考えた。
⇨止める時にだるまさんが転んだ、といって止めた。
⇨ゲームを全力でやるのはどうかと思ったが、
⇨役をやっている意識はなかった。小さい頃の自分もやっていたけれども。
⇨喋りかけられると、こちらもそれに対応して話ができる。


★先週のこと。浦瀬さんが寝ているシーンからやっていた。大人も子供も、寝ているということは変わらない。大人にも子供にも共通するものがある。それができると面白いかも。今週の浦瀬さんは、強張っている。⇨先週はやることが決まっていたから。また、母親の言葉を聞くという演技もしていた。

★体の発想はポンポン出てきた。こちらで解釈すればいい、といった動きも見られた。しかし、今度は言葉の方で。子供っぽいしゃべり方とか気になった。しかし、すりガラスの向こうで子供っぽい声は、OK。

すりガラスの向こうで意識したことはあるか?
⇨踊りの時にすこし意識した。